常日頃、自由遊びをしている子からよく言われることなのですが、
おもちゃで巨大な物を作りたい、、
でも普段の自由遊びの中では時間が足りない、、
という思いを抱いている子がいます。
私もその気持ちには応えたいのですが、
おもちゃの作品を次の利用日までに取っておくとなると、
保管しておくスペースがあまりないので難しい、
他に遊びたい子がいるときに存分におもちゃを使えない、
などの理由からなかなか願いを叶えてあげることができませんでした。
そこで、月に1度小学生が多い曜日である金曜日に
「クリエイトデイ」としておもちゃを1時間存分に使って作品を作る日を設けました。
始まりの会を普段より遅くして、それまでに個別活動やおやつ、宿題等などやるべきことを終わらせてもらいます。
そして、始まりの会までにどのおもちゃで作品を作るか自分たちで選んでもらいます。
今回のテーマは
「人形を使って映える写真を撮ろう」「ロンビーを全て使って大作を作ろう」「プラレールで部屋を埋め尽くそう」
の3つにしました。
一緒に作品を作る際のコミュニケーションや社会性を育みたいので1チーム最低3人はいるように調整してもらいます。
どのおもちゃを選ぶかも自分次第なので、自分がしたいおもちゃでも良いですし
好きな人と同じチームを選ぶのも1つの手です。
「人形を選びたいけど男の子だからなぁ、、」と悩んでいる子もいました。
自分が作りたいものやりたいことに男女は関係ありません!
結果、お人形チームが1番多く男の子3人女の子3人のチームになりました。
どんな作品を作るか構成の段階から子どもたちに任せています。
それぞれ職員が1人ずつサポートでついていますが、
ほとんど口出しはせずに、子どもたちに「あれが使いたい」など要望があるときにしか動きません。
あとはひたすらその子達の考えや行動に対してひたすら褒めるのみです。
人形チームはミッキーとミニーを主役に結婚式をイメージした写真を撮るようで
他のお人形は参列者として並べ、紙吹雪を作ったり、ウェディングケーキを描いたり
色々な発想で映える写真を撮る為にみんなで協力して動いています。
ロンビーチームはストローを繋げてシンゴジラを作るようです。
ただ、業務の割り振りが上手く出来ずに苦労しているようなので
個別でどういう風に伝えれば良いかをお話してチームワーク良く作品が作れるように職員も関わっていきます。
プラレールチームは淡々と作り始めていきます。
それぞれルートを担当し、あっという間にレールを並べていきます。
作成中は他のチームの様子を見学して、
他のおもちゃも使って良いんだ、など色々と参考にしていました。
1時間をかけ、全チームが作品を作り終えました。
ロンビーチームのシンゴジラです。
身体を支える骨組みとして長いポールを使い、しっぽの部分にも土台を作り支えています。
人体の仕組みをイメージして作られており、まだまだ時間が足りない様子でしたが、
残り時間を意識して調整していたり、工夫が見られます。
プラレールチームです。
土台を使って高さを出したり、トミカも使用して首都圏を意識したそうです。
無事に時間内にプラレールで部屋を埋め尽くすことが出来て満足そうです。
こちらは人形チームです。
壁面で使っていた製作物や色々なおもちゃを使い
華やかな仕上がりとなっています。
写真を撮る瞬間に、画面外から風船や紙吹雪、カラーボールなどを
投げ入れることで臨場感も感じられます。
子どもたちだけでここまでの発想に至ったことに驚きです。
今回、完成した作品は写真に撮って印刷してルームに掲示しておきます。
どのチームがどんな作品を作ったのか、
それを見て次はどのような作品を作りたいか、など創作意欲を駆り立てていきます。
子どもたちに大変好評だったので、
また様子見てクリエイトデイを行っていきたいと思います。